会社の代表を辞めてフリーランスになる話
今現在、湘南美創っていう会社とコラッピっていう会社を経営してるんですけど、この2つの代表を辞めて、来年からフリーランスになろうと思っています。
ていうのも気付いたんですよ。やっぱ自分て人間は、一人でコツコツ作業するのが性に合ってるなと。
前に「自分の好きな仕事を見つける方法」って記事の中で、好きな仕事=好きな作業であるって書いたんですよ。
仕事っていうのは、結局のところ作業なので、好きな仕事っていうのは好きな作業のことだって書きました。
自分の好きな仕事を見つける方法 - ホーリーのプログラミング日記
これ書いてから、ずっと思ってたんですけど、僕は経営が好きではないんですよね。
経営者の仕事って色々あるんでしょうけど、基本的なことを言えば、人を使って会社を運営して利益を出すのが仕事じゃないですか。
10年以上、そんな経営者の仕事をしてきましたが、やっぱ好きになれないです。僕には無理だってことに、今さらながら気付きましたよw
・なんで会社を作ったのか
初めて会社を立ち上げたのは、今から12年前くらい。20歳のときでした。
湘南美創って会社を作ったんですけど、これは窓拭きの会社なんです。
ゴンドラやロープを使って高層ビルの窓ガラス清掃をする会社ですね。これを立ち上げました。
なんで窓拭きの会社だったのかって言うと、それは窓拭きのバイトに夢中になっていたからです。
10代の頃に窓拭きのバイトをしてたんですけど、休みが嫌になるくらい夢中になりました。
1日でも休むと、自分の窓拭きが下手になると思ってたんで、とにかく休むのが嫌だったんです。んで、勢いそのままに湘南美創を立ち上げた次第です。
・窓拭きは労働集約型。人を使うのに抵抗はなかった
窓拭きっていう仕事自体が労働集約型産業なので、会社を作って人を雇っていくって行為に抵抗はありませんでした。
労働集約型、ようは会社の売上とスタッフの数が比例するってことですね。
営業→新規取引先の開拓→新規スタッフの雇用。んまこのサイクルを繰り返すのが労働集約型ってことです。
当時はパソコンも持ってないし、なんなら持ったのは最近なんですけど、社会で成功する=会社を作って人を沢山雇う、ってイメージがあったんですよね。
まあこれは今でも間違ってはいないんですけど、自分の中の仕事の選択肢は、労働集約型以外になかったので、余計にそう思ってました。
てかこの頃って、ライブドアが有名になってたか、なってないかくらいなんですよ。
つまり世の中にIT企業が広く認知されてない頃で、どうしても労働集約型、人海戦術に傾いてる頃ではあったんです。
だから自然と会社を立ち上げたし、そのまま会社自体を大きくしようと思ってました。
・転機はブログ
そういう考えが変わったのは、ブログを書き出してからですね。生まれて初めてiPhoneを買って、ブログを書き始めたんですよ。ホーリーの窓拭き日記ってブログを。
最初は営業のためだったんですけど、次第にブログを書くことそのものが好きになりました。
この頃はパソコンを持ってなかったので、スマホで書いてたんですけど、完全にハマってましたね。書くこと自体が楽しかったです。
ネットで発信する面白さを感じたのが、ちょうどこのときでした。インターネットって面白いなと。
・同級生と絵本の会社を立ち上げる
30歳を目前にした29歳のときに、コラッピっていう絵本の会社を立ち上げました。
子供の顔写真を絵本にコラージュするサービス、コラッピブックっていうのがメインの商品で、これを売るために会社を作ったんです。
生まれて初めてパソコンを買ったのも、このタイミングですね。
きっかけは、同級生がニートをしていたことと、自分が何か新しいことを始めたいって思ってたことですかね。
その場のノリで会社を作って、何を売るかは、あとから考えました。
んで出てきたのが、上記のコラッピブックだったわけです。
・清掃会社同士をマッチングさせるサービスを作ろうと思って、プログラミングを始める
コラッピではコラッピブックって商品を扱ってたんですけど、さすがにこれだけじゃ会社はやっていけないってことで、清掃会社同士のマッチングサービスを立ち上げることにしました。
それがビルメンネットってサイトで、これを作るためにプログラミングの勉強をすることにしたんです。
プログラミング自体は、前から憧れてたんですよ。てか、これが出来るとものすごい有利だなって思ってました。
何もない状態でコラッピを立ち上げたので、何か作らなくちゃと思ってたんですが、プログラミングを除くと、そんなにないんですよね。
そのくらいプログラミングってやつは便利だし、無料でデカイことが出来ると思ってました。
・プログラミングを覚えてWEBサービスをローンチする
んで、ここからアホみたいに勉強したんですよ。結果から言うと、1か月でプログラミングの基本を覚えて、それから3ヶ月かけてサービスを作りました。
この辺のことは、まともに書くと長くなるので、下記記事をご覧いただけると幸いです。
プログラミングを独学して1年。今日までの勉強方法を書いてみる - ホーリーのプログラミング日記
このビルメンネットは、ローンチから2ヶ月でユーザー数が100社を超えて、今現在は180社くらいが利用してくれるサービスになりました。
・自分が好きなのは一人でコツコツ出来ることじゃないかと思い始める
ブログ、そしてプログラミングときて、ここで気が付くんですよ。自分がしたいことって、本当はこれじゃないかと。
一人でコツコツと出来ることが、自分の好きなことだって、この頃に気が付き始めました。
そもそも窓拭きの仕事も。作業は一人単位で完結するものなんですよ。完全な一人作業なので、性に合ってました。
だからバイトに夢中になったんですけど、経営はつまらなかったんですよね。その気持ちにフタをしてたんですけど、この時期にハッキリと気付くことになります。
自分て人間は人を使うのが嫌いで、出来る限り一人で何かをしていたいんだと。
・自分の中の点と点が繋がり始める
ジョブズじゃないんですけど、最近自分の中にあった点と点が繋がっていってるのを感じます。
そもそも人付き合いが好きじゃなかったことや、中学生の頃にサウンドノベルツクールに夢中になったこと。勉強に夢中になったこと。ゲームが好きだったこと。
時間や場所に縛られたくないことや、自由でいたいこと。家族との時間を優先したいこと。
自分の中にあった大切な想い、そういう点と点が繋がって、いまひとつの線、道になってきてるんですよ。
無職への一本道に
一人作業が好きなのは分かったんですが、現状会社の代表を辞めたら仕事はありません。
自分の会社からもらってる給料を除けば、今の僕の収入なんて月4万くらいですからね。
もう無職一直線ですよ。嫁と子供がいるんですが、無職への真っ直ぐな一本道が伸びてますw
・来年から何するか分からないけど、とりあえずプログラミングとブログは好き
来年からフリーランスになるって周りに公言してるんですが、具体的に何をするのかは決めていません。
とりあえずプログラミングにどハマりしてるんで、これでモノを作るってことがしたいですね。
てかしょーもないアプリ開発に夢中で、他のことが出来てないんですが、何かやっていきたいと思っています。
プログラミングは本当に好きですね。それとブログを書くもの好き。
元々、窓拭きに夢中になった過程で会社を作ったので、また目の前のことに夢中になってたら、自分の道は開けてくると思います。
・最後に
なんか途中から、書きたいことが変わってきた気がします。
本当は、そんなに自分の過去を書きたかったわけじゃないし、ただただ「無職への一本道」って言葉を、フォント大きくして書きたかっただけなんですけどねw
とにかく僕は、書いたような経緯を経て、自分の好きなことが変わってきました。
いや、多分最初から、一人でコツコツとやる作業が好きなんでしょうね。それがいつの間にか、会社を大きくすることに目が行ってただけで、元々は違ったんだと思います。
今は人を雇ってなくても、色んなことが出来る時代だし、プログラミングも個人の力を増大させてくれます。
えー、まあそんなわけで、会社の代表を辞めてフリーランスになるって話でした。
10年以上かかって気が付いたんですけど、やっぱ僕は一人が好きみたいです。