一口に独立と言っても、選ぶ環境によって難易度は大きく変わる話
僕はアプリだけで生活してる個人開発者さんをすごく尊敬してるんですよ。
いや、だってすごくないですか?これだけアプリが沢山あるなかで、なんだったら大企業がバンバンCM打ってるなかで、個人開発のアプリ、その収益だけで生活してるって。
(アプリだけって言うと語弊があるかも。収入のメインがアプリ収益って言えばいいのかな?)
んで、個人開発者の方はもちろんですけど、世の中全体がフリーランス志向、独立志向に傾いてると思うんですよ。今は。
僕は今33歳なんですけど、働き出して18年目。んで内訳はバイト4年、フリーランス2年、法人代表10年なんで、社会生活のほとんどを独立した状態で過ごしています。
そんな僕が思うことなんですけど、独立って選ぶ環境によって難易度が大きく変わるじゃないですか。間違いなく。
独立してフリーランスになることを目指してる人も多いと思うんですけど、選ぶ環境には気を付けてほしいですね。
それによって独立がイージーにもなれば、ハードにもなるんで。
☆☆☆
じゃあ、どういう選択をすれば難易度が変わるのかってことについて、ちょっと書いていきましょう。
まずはイージーな独立なんですけど、これは「今やってる仕事を、立場を変えてやる独立」ですね。
社員て立場でやってる仕事を、今度はフリーランスって立場でやるだけの独立です。
これだけだとイメージが湧かないでしょうか?僕はまさにこのパターンだったんですよ。
10代の頃に高層ビルの窓拭きのバイトをしてたんですけど、そのまま窓拭きで独立しました。なので、バイトって立場がフリーランスに変わっただけの独立です。
もちろん、仕事を自分で請けて行うので、バイトのそれとは違うんですが、それも微々たる差ですよ。
窓拭きして、相手先からお金をもらうのは同じなので、超イージーな独立でした。
15年くらい前から独立ブームはあるし、そもそも横繋がりが多い業界なので、とても簡単なんですよね。
普通の会社で働いてたら、速攻でクビになりそうな人が、独立しています。もちろん僕もその1人。
独立するときの不安は微塵もなく、「わーい、これからは外で浴びるほど飲めるぞ(稼げるぞ)」ってことで、ガンガン飲んでました。
それまではアルバイトだったんで、ある程度貧しい生活をしてたんですが、独立した1年目から、飲み代だけで年間300万以上を散財出来ましたね。独立万歳でしたよ。
ここまでのイージーモードではないにせよ、同じようなパターンの独立は上手くいきやすいと思います。
今自分が関わってる仕事を、立場を変えて継続する、って場合は。
まともに働いたことがないんで分からないんですが、いわゆるエンジニアの方でも、同じような独立ってありますよね。
今現在関わってる業務(サービス)に、独立後も毎月10日くらいは関わるってパターンの独立は。
そういうのは、売上も見えてるんで楽なんですよね。
いやほんと、こういうパターンの独立は楽なんです。失敗しにくいっていうか。
☆☆☆
さて、今度はハードな独立について書いてみましょう。
ハードな独立、それは一言でいえばゼロスタートです。脱サラしてラーメン屋始めるオッサンが典型例でしょうか。
それまでの仕事と縁もゆかりもないところに飛び込んで、ゼロから始める独立。これはハードですね。失敗の確率が相当高いと思います。
僕もゼロスタートはやったことあるんですよ。友達とコラッピブックっていうコラージュ絵本(子供の顔を絵本に入れる)を作ったんですが、これも見事に失敗しました。
それまでの仕事と何も関係ないところにいって、ゼロから始める独立は厳しいですね。
ただ、資金を突っ込まないのであれば、ゼロスタートは勉強になることが多いのでおすすめです。
僕のアプリもゼロスタートと言えばゼロスタート。何の関係もないところから、いきなり始めてますが、これお金がかかってないからいいんですよ。時間のリスクしかない。
さっさと手を動かしてれば、時間のリスクも減るんで非常にいいです。
☆☆☆
えー、話をまとめてみましょう。一口に独立と言っても、選ぶ環境によって難易度は大きく変わります。
それまで関わってた業務を、立場を変えてやる独立はイージー。反対にゼロスタートはハード。
なので、もしもアプリ開発者として独立したい場合は、それまで関わってた仕事を月に10日やって、最低限の生活費を稼ぎつつ、残りの20日間でアプリ開発をする、とかがいいんじゃないでしょうか。
リスクを取った独立はカッコいいですが、失敗したら元も子もないですからね。まずは生き残らないと。