得意だけど好きじゃない
前回の続きみたいな話
ようは自分の得意なことっていうのは他人が知ってるという話だったんですが、じゃあその得意なことっていうのは、自分の好きなことなのかって話ですね。
タイトルにあるように、僕はそうじゃないです。好きなことと得意なことはリンクしてこなかったですね。
前回書いたように、独立して会社を立ち上げるにあたって、急いで自分の得意を人に聞いて回ったんですよ。
「僕、何が得意か分かります?」みたいなこと言って。
その結果「人当たり」なるものが得意だと判明し、会社の路線をガラリと変更することにしました。
それまでは技術力に自信があったんで、ゴリゴリの職人集団みたいなのを目指してたんですが、そうじゃないと。
そういうんじゃなくて、もっとポップにしようと思いました。Smile&Talk、笑顔と会話みたいなポップ路線ですね。親しみやすいような。
んで、この路線変更が上手くいったかどうかはさておき、人に自分の得意な部分を聞いて、それに沿うように変えていったんですよ。
それで10年くらいやったわけですけど、そのくらいで気付き始めるわけです。
自分の得意なことと好きなことは違うな
と。
ようは「対人間」が得意だってことになってたんですけど、僕それ好きじゃないんですよね。
こう言うと語弊がありますけど、元々一人で行動するのが好きな性格なんで、対人間は露骨にストレスが溜まるんですよ。
もちろん、仕事仲間にはめちゃくちゃ恵まれたし、取引先にも恵まれました。
20歳くらいのクソガキが、何の苦労もなく独立出来たのは周りの人のおかげだし、本当に助けられたと思います。
でも、人付き合いってそんな好きじゃないんですよねw
んー、これどう書いても誤解が生じそうなんで、もういいでしょう。
対人間は得意らしいけど、好きじゃないってことに、30歳手前くらいで気付いたんですよ。
それで違う武器を持たなきゃなってことで、あれこれ手を出すんですけど、その中のひとつがプログラミングだったんですよ。
始めたときもそうだし、今もそうだけど、プログラミングが得意なんて思ったことはないですよ。でも好きで夢中になったわけです。
まあ今も夢中ですからね。コード書いて何かを作るのは楽しいですよ。
それでWebサービス1個作って、アプリも5本くらいリリースした頃ですかね。ニートの親友に会って、そのことを告げたんですよ。
実はプログラミング始めて、こんなものを作ったんだって言ったわけです。
そしたらドヤ顔でこう返されたんですよ。
そうか、ついに来るべき場所に来たな
って。
いや、こいつニート丸出しの分際で、何を言ってるんだろうと思ったんですが、ようは僕がプログラミングに向いてるってことを言ってくれたみたいです。
ホーリーのことは小学生の頃から知ってるけど、とにかく一人でコツコツやるのが得意だ。
窓拭きに夢中になって独立して、人を使うようになったけど、それは「自分に向いてないことでも器用にこなすんだな」って感想を持ってた。
そんなお前が一人で出来るプログラミングを始めて、あれこれ作ってるっていうのは、来るべき場所に来たってことだ。
みたいなことを、ニート丸出しの顔で言われたんですよ。
そうしたら思うわけじゃないですか。
大親友のこいつがニート丸出しの顔で言ってくれてるんだから間違いない
って。
唯一無二の友達が、こんなドヤ顔してるからには、きっと間違いない。
こいつはコードの一行も書けないけど、きっと俺はプログラミングに向いてるんだ、って思うことにしたんです。
ここでようやく、自分の好きと得意が繋がるわけですね。
相変わらずプログラミングが得意だなんて一度も思ったことないですけど、親友がニート丸出しの顔で言ってくれたからには間違いないじゃないですか。
えー、何を言いたいのか分からなくなっちゃいましたけど、ようはこういうことです。
好きと得意は違う。得意は他人が決める。好きと得意がリンクすれば最高。ニートの親友が言うことは絶対。
現場からは以上です。