ホーリーのプログラミング日記

ホーリーのプログラミング日記

エキセントリック・スーパーアプリクリエイター / アプリ総DL数 約180万 / 全然分からない 俺は雰囲気でアプリを作ってる / iOS : apple.co/3m3HxSm / Android : bit.ly/3ma0liZ

技術があれば

 

昨日「いいもの作れば売れるのか」って話を書きました。

キューピーマヨネーズから乗り換える日は来るのか - ホーリーのプログラミング日記

 

んで、今日書くのは「技術力があれば売れるのか」ってことですね。

同じような話なんですけど、ちょっと分けて書こうと思った次第です。

 

===

 

とりあえず僕には技術力がありません。そして売れてもいません。

だから「技術力があれば売れる」なんてことは、口が裂けても言えない状態ですねw

 

ただ、たまにこのブログをエゴサーチすると、言われてるんですよ。「この人技術力低いのに〇〇万円稼いでるらしい」みたいなことを。

お金のことを書いたのは、ここ数年で2回くらいだと思ってるんですが、書くたびに、よく分からんところで取り上げられるから嫌なんですよねw

僕以外に注目する人、山ほどいるでしょう。そっちを見なさい。

 

えー、それであれですよ。別に他人から「技術力が低い」って言われても何も気にならないし、むしろ「よく見てくださってますね。ありがとう」って話なんですが、世の中にはこの手の人が一定数いるので、今回の話を書こうと思いました。

この手の人っていうのは、「技術力と収入が比例する」と思ってる人ですね。

つまり技術があれば売れると思ってる人ですよ。

 

とりあえず話を窓拭きにしましょう。僕の得意分野である高層ビルの窓拭きの話をします。

 

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(こんなやつですね)

 

窓拭きって、みんな技術にこだわってるんですよ。手元の技術にこだわるのはもちろん、道具も自分用にカスタムしたりして、とにかく技術のことしか考えておりません。

ただ、その技術を一般の人が感じるときなんてないじゃないですか。

どっかの商業施設でもいいですけど、そこへ行って、「お。ここの窓拭きしてる人はすごいな。綺麗だな。技術力高いな」って話には100%ならないですよね。

 

てか正直な話をすれば僕も同じですもん。窓拭き歴20年。一応会社も経営してる身ですけど、どっか行ったときに、「ここのガラス屋は技術力高いな」なんて思うことはありません。

てかなんなら窓すら見ないですよ。「誰がやっても一ヶ月後には同じように汚れる」と思ってるので、興味ゼロでございます。

 

つまり窓拭きのプロの人たちがこだわってる技術っていうのは、完全なる自己満足なんですよ。

これで収入が変わることも基本的にないし、世間の評価が上がることもありません。

 

はっきり言ってあれですもん。歴10年のプロと歴半年のプロ。この2人の市場評価は大して変わらないですもん。

まあこれを認めるプロなんて少数でしょうが、確かな事実です。

 

素人が見てももちろん、プロである僕が見ても両者の差は分かりません。

目の前でやってたら分かりますよ。そりゃ当たり前に分かるんですけど、作業後のガラスを見るだけでは、全然分かりませんね。

つまり、窓拭きにおける技術力なんてもんは、この程度の話なんです。

 

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さて、話をプログラミングに移しましょう。

プログラマの技術力とか生産性の差って、恐らく色んな職種の中でもトップクラスに違うでしょう。

だから技術力に固執してしまう人が多いと思ってるんですけど、それとアプリの売れる売れないが関係あるかと言われれば、正直ないと思います。

 

当然技術力はあったほうがいいですよ。僕もこう見えて技術力の向上は永続的な課題だと思ってるし、取り組んでるつもりでいますw

ただ、ここでいう技術力って、窓拭きのそれと同じく、一般の人からは分からなくないですか?

 

3ヶ月前にプログラミングを始めた人が、イラストレーターに頼んで、めちゃくちゃ綺麗なアプリを作ったとしましょう。

当然コードは稚拙だし、大した処理は実装されてないですよ。

 

んで、そこにプログラミング歴20年。もうめっちゃ技術力の高い人のアプリもあるわけですよ。

ただ、イラストは適当な自作なんで、見た目は汚いです。実装されてる機能はすごいけど、見た目は汚い。

 

この2つを一般の人に見せて「どっちが歴20年の人のでしょう?」ってやったら、みんな第一印象は綺麗な方を指差すと思いますね。

あれこれ触れば、汚いほうがすごいと気付くのかもしれませんけど、その確率は低いでしょう。

んで、アプリの勝負なんて一瞬じゃないですか。ユーザーは一瞬でDLするしないを判断するわけですよ。

 

だから、アプリにおける技術力ってやつも、実は窓拭きと五十歩百歩なんじゃないかと思うんですよね。

 

もちろん、技術力があれば企画の幅も広がるし、メンテナンスの質も上がって、変なバグもなくなるでしょう。

ただ、一般の人がアプリを触って「これ、技術力やばい」って言う日は来ないと思います。

 

まあ、そういうことですよw

 

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えー、技術力についてあれこれ書いてきましたけど、この手の話が出るのってプロ同士じゃないですか?

どんな業界でもそうだと思うんですけど、その仕事の技術論であったり技術的な評価を話すのはプロ同士でしょう。

だから、その業界に長く身を置いてる人ほど、技術への執着が高くなってしまうと思うんですが、考えるべきはそこじゃないですよね。

 

大事なのはゴール(目標)からの逆算であって、そのために技術が必要かどうかじゃないですか。

 

仮に収入を上げようと思った場合、自分の市場価値を上げるのが、手っ取り早い手段だと思います。

今いる会社でしか通じないローカルテクを磨くより、市場に通じるテクを磨いた方が、上がり幅も将来性もデカイでしょう。

んで、その市場価値を高めるために技術力がいるのか、って話ですよ。

 

窓拭きのプロみたいに、技術力と市場評価がリンクしない状態になったら最悪ですからねw

 

なんの仕事でも技術力は大事だけど、自分の目的に沿ってるかは分からない。

 

まあ、そういうことですよ。