有名人ボタン
こないだ仕事仲間と「有名人ボタン」の話をしてたんですよ。
仮に今、自分の目の前にボタンがあったとして、それを押したらめちゃくちゃ有名人になるとするじゃないですか。このボタンを押すか押さないかって話です。
僕のイメージとしては、クイズ番組にある回答ボタンみたいな感じですかね。あれくらいのサイズ感で、目の前に置いてあったとしましょう。
んで、相手は間違いなく押すだろうと思って話を振ったんですよ。
なんせ、ことあるごとにプロフェッショナル仕事の流儀に出たいとか、情熱大陸に出たい、みたいなことを言ってるんで、これは絶対押すだろってことで話を振りました。
「目の前に有名人ボタンあったら押す?」
「なにそれ?」
「ボタンがあるんだけどさ、それをドーンて押したら、もうめちゃくちゃな有名人になるのよ。街歩いててもすごいよ。あ、〇〇さんだ、みたいな形でめちゃくちゃ言われちゃう。んでもう金には困らないね。物販とかやったらヤバいから。自分がプロデュースした適当なパーカーとか靴とか売ったら、半端ない売上になっちゃう。どう?押すでしょ?」
「うーん、、、、押さ、、、ないね。俺は押さない」
ちょ、待てよ。
お前押さないんかい
ってところで話は終わっちゃったんですよ。
「絶対押すと思って話してるのに、押さないなら終わりだわ」って言って、本当に終わりになってしまいました。
でも話足りないじゃないですか。なので、このブログに続きを書いてみたいと思います。
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例えばこのボタン、芸能人なんかは100パー押すでしょう。これ押さないのなら、芸能人やってる意味ないですし。
あとYouTuberも9割近くが押しますかね。再生回数がどうしたとか、登録者数がなんちゃら言ってる人は全員押すイメージなので9割です。
他にも「専門家」と言われる人たちは、商売でめちゃくちゃ有利になるから押しますかね。
税理士とか弁護士とか、何なら大工もひっくるめていいですけど、それなりの数押すと思います。
余計なお世話ですが、付加価値の低い仕事をしてる人も基本的に押したほうがいい。僕の大好きな窓拭きとか窓拭きとか窓拭きとか。
んで、そんな感じで押す人は一定数いると思うんですが、僕は押さないですね。
有名人てあれじゃないですか。一度なってしまったが最後、無名に戻れないでしょう。
その後メディアに出なくなったりはするかもですが、それでも一度知られてしまったら、それを取り消すことは出来ない。
仮に全然需要がなくなってしまったとしても、喫茶店でお茶飲んでるときに指さされたりするんですよ。
そんなこと月に数回かもしれませんが、常に誰かに見られてるかもしれないっていう緊張感はあるでしょう。
ちなみに、これ書いてて思い出したんですが、数年前に母親が幼稚園の園長をやったんですよ。
人に頼まれて1年間やっただけなんですが、それでも行く先々で声をかけられるようになってしまったと言ってました。
割と近所の幼稚園だったので、園児の保護者と出くわしたりするらしいんですよ。スーパーで買い物するときも、周りを気にするようになっちゃったって嘆いてましたね。
んで、有名人ボタンなんか押した日には、そんなもんではありません。握手してくれとか、サインしてくれまで全然あります。
でも有名人だから、自分が出す商品とか、配信する動画とか、SNSとか、もう反響がヤバいんですよ。収入も桁違いになるでしょう。
こういうことになってしまうんですが、僕は押さない。一方通行だから押さないですね。
大事なことなので、ちゃんと書いておきましょう。
一方通行だから押しません
仮に「有名人ボタンを2回押したら無名に戻れる」ってことならば、もう速攻で押しますよ。でもそうでないのなら押さないですね。押したくありません。
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単純に「有名になりたい」って思ってる人が世の中に何割いるのか分かりませんが、独立したら有名人戦略を考えることもあるでしょう。
自分の商品が全然売れないときに、「これ自分が有名になればバンバン売れんじゃね?」って思うときあると思うんです。
仮にUnity覚えたてのヒカキンと自分がいたとするでしょう。んで作ったゲームのクオリティは同じ。てか何ならヒカキンの方が低い。
でも実際にリリースしたら1万倍の差がついたりするわけですよ。こっち10DL、向こう10万DL、みたいな。
こういう現実があるんで、商売するなら有名人の方が有利ってことで間違いありません。何の商売するでも有名人は強いんですよ。
でも、無名で幸せに暮らせるのなら、それに越したことはないじゃないですか。有名税みたいな、わけの分からんもんを払わなくていいですし。
アプリもそうですよ。有名ならリリースするアプリのDL数が桁2つ上がるでしょう。でも無名で成り立つなら、それが幸せだと思います。
僕は心穏やかに暮らしたいので無名がいいです。無名にまさる幸せなし、ですね。
P.S.
有名人になろうと思ってなれるのなら、それはめちゃくちゃすごいことですよ。街歩いてて声かけられるレベルには、そうそうなれないですからね。
そういう人たちはすごい、と追記しておきましょう。