自分に出来ることは何もない。でもそれが武器になる
僕と同じようなアプリ初級者、ないし初心者の方に向けた話。
アプリを作るときって、プログラミング以外にも、色んなスキルが必要じゃないですか。
イラストを描くとか、素材を用意するとか、気持ちのいい演出を作るとか、面白い企画を考えるとか、効果音やBGMを用意するとか、デザインを考えるとか、宣伝方法を考えるとか。
えー、書き出したらキリがないんですけど、とにかく必要なスキルって沢山ありますよね。
んで、自分に足りないところって、絶対にあると思うんですよ。何でも自分で完璧にこなせる人なんて、ほとんどいないでしょう。
みんな苦手な部分は妥協したり、もしくは外注に頼むのが常だと思います。
んで、自分のことを言えば、足りてるスキルなんて何もないわけですよ。
全てが素人〜初級者レベル。もう何もなさすぎて泣けてきます。
「これがもっと上手に出来たらな」なんて思ったことは山ほどありますよ。
こういうゲームを作りたい、なんて思いながらも、その途中で諦めたことはマジで何回もあります。
自分に足りないものが多いっていうのは、普通に考えたらデメリットしかないんですけど、でも1つだけメリットもありますよね。
それは企画を考えやすいってことだと思います。
何か企画を出すときって、障害があったほうが楽じゃないですか。障害っていうか縛りっていうか。
「今日までにない画期的な商品を作ろう」って言われるよりも、「70歳以上の高齢者向けに座椅子を作ろう」って言われたほうが考えやすいですよね。
例えが下手すぎて上手く伝わるか分からないんですが、何かを限定されていたほうが、人って企画を考えやすいと思います。
なんでもいいから面白いゲームを考えてくれって言われるよりも、小学生向けにウケるようなシューティングゲームを考えてくれって言われた方が楽なように。
そういうのがあるんで、実は今日までアプリの企画を考えるのに悩んだことはそんなにないんです。
さっき書いたように、ちょっと考えてみて諦めたことは沢山ありますけどね。これは自分の技術では出来ないと思って。
僕みたいな初級者とか、これから始める初心者の人って、何も出来ない自分が嫌になるときがあると思うんですよ。
こんなアプリ作りたいなと思っても、そこにアプローチする方法すら見えずに挫折することがあるでしょう。
でもこれ、考えようによっては前向きなことですよ。何も出来ないっていうのは、デメリットばかりではありません。
僕はこないだ「アインシュタイン」ていう脱出ゲームを出したんですけど、これはイラストをどうやって避けようかだけ考えて作りました。
脱出ゲームって人気ですけど、みんなグラフィックがすごいじゃないですか。AppStoreを見れば、みんな3Dの綺麗なものばかり出しています。
んで、僕はイラストが死ぬほど苦手なので、どうしようかと考えたんですよ。
外注って選択肢は今のところ持ってないので、作るのは基本的に自分1人と決めています。
それで悩んだ結果、イラストを極力使わない脱出ゲームを思いつきました。
えー、まあこんな感じですね。もうこれが全てです。
部屋が8個あって、全部の部屋に算数の問題があるんですよ。
それを全部解けば脱出成功っていう、ただそれだけのゲームです。
部屋のデザインを全て同じにすることで、イラストの問題を解消してみました。
また、算数の謎解きだけにすることで、同じようにイラストは使わなくてすみます。文字だけでいいですからね。この場合。
イラストの問題がないこと、また算数の問題だけでいいということもありまして、これ1〜2日で完成したんですよ。
でもこんなゲームでも1万5千ダウンロードくらいされましたし、3〜4万円くらいの収益にはなっています。
サクッと出来た割には上出来ですよね。てか時給換算すれば今日までで一番いいかもしれませんw
自分に足りないところがあれば、それをチャンスと捉えて、出来る範囲でアイディアを絞るといいかもしれませんね。
クイズゲームとか脱出ゲームなら、プログラミング初心者でも割りと簡単に作れるんで。
P.S.
余談なんですが、職安へ行こうも、同じようなコンセプトで作りました。
イラストを描いてみたんですが、これ本当にアプリを始めた初期の頃だったんで、マジでどうしようもないんですよ。
ただ、このどうしようもないイラストに、どうしようもないストーリーを合わせたら上手くいきました。
信じられないことに、4万ダウンロードを超えてますし、収益も余裕で10万円を突破しています。
何もないっていうのは、考えようによっては自分の出来ることがハッキリするので、勝負しやすいのかもしれません。
P.S.2
そうそう、脱出ゲームを作るのなら、この本がおすすめですね。UnityではじめるC#。
僕はこの本を見て脱出ゲームを作りましたから。