仕事が全く終わらないので、中島聡さんが書いた「なぜあなたの仕事は終わらないのか」を読んでみました。
いや、この本マジでいい。さすが伝説のプログラマー中島聡さんですよ。金言に溢れすぎてたので、ちょっと紹介したいと思います。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: Kindle版
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本題に入る前に、中島聡さんのことをご存じでない方もいると思うので、先にご本人の経歴を紹介したいと思います。
(実は僕もこの本を読むまで、中島さんのことを知りませんでしたw)
中島聡さんはマイクロソフトに在籍していたプログラマーで、あの右クリックを開発したのが中島さんなんです。ついでに言うとドラッグ&ドロップも。
つまり、Windows95を開発したのは中嶋さんてことですね。Windows95=中島聡、と覚えてください。
どうですか?かなりヤバイでしょう。
えー、そんな中島さんが、仕事術について書いたのが上記の「なぜあなたの仕事は終わらないのか」なんですよ。
なのでこれは社会人はもちろん、特にプログラマーが読むと参考になると思いました。
☆☆☆
本の中で繰り返し出てくるのが、ロケットスタート仕事術。これなんです。
ロケットスタートで仕事を始めることで、あなたの仕事は終わるようになるということですね。
みんなのあるあるだと思うんですけど、締め切りが先の仕事って、なかなか手を付けないじゃないですか。
手を付ければすぐに終わるだろ、なんて感じで楽観視した挙句、いざやり出したら思いのほか時間がかかっちゃって、結局締め切りに間に合わなかった、なんてこと誰でも一度はあると思います。
この本の中では、そうならないようにどうすべきかってことが書いてありました。
ようはロケットスタートなんであれなんですよ。いきなり仕事の大半を終わらせてしまうんです。
仕事を振られたら、いきなりエンジン全開で大半を終わらせてしまえと。
それで残りの期間は流しながら、細かいところを詰めればいいと。
簡単に言えば、ロケットスタート仕事術っていうのは、こういう仕事の仕方だと認識しました。
そのロケットスタートを表すキーワードで、8:2って言葉が出てくるんですけど、これようはあれなんです。
2割の期間で8割の仕事を終わらせろってことなんですよ。
10日後が締め切りの仕事であれば、最初の2日間で8割を終わらせる。
1日の仕事時間が10時間なのならば、最初の2時間でその日のタスクの8割を終わらせるっていう。
とにかく最初に一気に突っ走って、残りの時間で細かい修正をしろって仕事術ですね。ロケットスタート仕事術っていうのは。
これ実際に本に書かれてることなんですが、最初は「界王拳」なんです。界王拳を使って一気に集中して、あとは「流し」。「流し」で仕事に取り組むんです。
えー、なんとなくイメージ出来るでしょうか?
仕事が終わりそうになく、徹夜のラストスパートでなんとかしたって経験はみんなにあると思うんですけど、それの逆をしろってことですね。
逆にすることで、確実に終わるようになるぞという、そういう仕事術です。
☆☆☆
正直な話をすれば、常に複数のタスクを抱えてる人には、ちょっと不向きな仕事方法かもしれないですね。
一応そういう人のために、複数タスクにおける、ロケットスタートの方法も書いてあるんですが、やや難しく感じました。
ただ、シングルタスクの人には最高ですよ。これ取り入れると、俄然仕事がはかどるようになると思います。
なんせWindows95の中島さんですからね。間違いないでしょうw
僕はこのロケットスタート仕事術をアプリ開発に活かそうと思いました。
実際のところ、普段の仕事は困ってないんです。頻繁に無職に間違われるくらい、いつも速攻で終わってるんですが、アプリだけは牛歩なんで取り入れようと思った次第です。なんせ全く終わらないんで。。
デザインや音、イラスト、細かい仕様は気にせずに、とりあえず骨組みを一気に作るってことを徹底しようと思いましたよ。
ご本人がバリバリのプログラマーだけに、プログラミングしてる人には非常に参考になる本ですね。これは。
なんせ中島さん。中島聡ですから(しつこい)
いつも締め切りに追われてヒーヒー言ってる人は必読ですよ。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: Kindle版
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P.S.
そうそう。僕はこの本の中で「案ずるより産むが易し」って言葉を知りましよ。
もちろん聞いたことはあったんですけど、言葉の意味まで知りませんでした。
案ずるより産むが易しとは、始める前はあれこれ心配をするものだが、実際にやってみると案外たやすくできるものだというたとえ。
とりあえず手を動かしちゃえばいいよってことですね。難しく思ってることも、いざ作り始めれば何とかなるよっていう。
これいい言葉ですよね。なんで今まで知らなかったんだろうか。。
本の中でも、崖から飛び降りながら飛行機を作ればいいって表現が出てくるんですよ。
飛行機を作ってから飛ぶのではなく、飛んでから作れみたいな表現が。
これこそ、案ずるより産むが易しですよね。実際にやったら死ぬこと間違いなしですが、そういう気持ちで仕事に向き合うと、何か違った発見が得られそうです。