足し算より引き算
足し算より引き算が好きです。身の回りのモノでもそうなんですけど、むやみに足して、増やしたくないんですよ。極力減らしたい。引いて行きたいんですよね。
それはアプリも同じで、あれこれと機能を付け加えたくなる気持ちはありますけど、最初にリリースするときは、シンプルな形で出したいです。
作ってる最中のアプリを周りの知り合いに触ってもらって、その感想を聞くことも多いんですけど、みんな決まって足したがるんですよね。
「こんな機能も付け加えたほうがいい。こんなことも出来るようにしたほうがいい」って。
わざわざプレイしてもらって感想を聞いてる身なんですけど、そういう意見は95%無視します。
そうやって足していくとキリがないし、コンセプトがブレるから。
まあ日本人て、そもそも足したがりですよね。無駄に多機能な日本製品が海外でどうなってるのかを考えれば、おのずと答えは出るんですけど、ようは無駄なんです。
これもあったほうがいい、あれもあったほうがいいって発想は、ウザいんですよね。僕からすると、非常にウザく感じます。
日本製品のそれは、無駄に多機能で値段も高いから見向きもされなくなってるんですが、根底に流れるのはウザさでしょう。
それと客に対する媚(こび)ですね。どんな要望も叶えますっていう媚が伝わっていけません。
(客の要望を全部叶えようとして、結果的に多機能になるのはダメって話、確かこの本に書いてたと思います)
何かを引くのって勇気がいることですけど、僕は引き算を勧めています。
特に僕と同じようなヘッポコアプリ開発者は、もう引き算しかないでしょう。
実装出来る機能も限られてるし、沢山やろうとすると、途中で破綻するリスクもありますからね。
引き算という名の手抜きを使って、色々ショートカットしないと完成しないですよ。マジで。
物事に取り組むときは、足していく、積み重ねていくっていうのが王道ですが、それで結果が出ないときは引いてみるといいと思います。
アプリに関しては、ほんとそうですね。僕は引き算の発想でしか作ってません。