ホーリーのプログラミング日記

ホーリーのプログラミング日記

エキセントリック・スーパーアプリクリエイター / アプリ総DL数 約180万 / 全然分からない 俺は雰囲気でアプリを作ってる / iOS : apple.co/3m3HxSm / Android : bit.ly/3ma0liZ

オートメーションスキル

 

「自動化」っていうのは、これからの時代のトレンドで、猫も杓子も自動化されるんじゃないかと思ってるんですが、個人的に自動化が大事だなと思った話があるんですよ。アフリカかどっかの、水がない村の話。

 

何かめちゃくちゃ辺鄙(へんぴ)な村で、水を汲もうと思ったら、数キロ先の川まで行かないといけないんです。

超絶不便じゃないですか。でもしょうがないんで、村人全員が毎日水汲みに行くんですよ。

 

そんな生活を続けてたある日、いよいよ村長が言うんです。「こんなもん毎日やってられん。誰か専門業者を決めよう」って。

誰かが水汲み専門の業者になって、そいつが全員に水を届ければいいって話になるんです。

 

そこで立候補したのが「おっさん」と「兄ちゃん」の2人。

この2人で競い合って、最終的に残った方が水汲み担当になることになりました。

 

んで、おっさんの気合が凄まじんです。毎日朝から晩まで、めちゃくちゃ汲んでくるのはもちろん、何なら3〜4杯同時に汲んできますからね。

それまでバケツ両手2杯が常識だったのに、1杯は頭の上、もう1杯は口に咥えるみたいな感じのロロノア・ゾロスタイルで、もうめちゃくちゃに汲んでくるんです。

 

そんなおっさんと反対に、兄ちゃんは汲みに行かないどころか、なぜだか行方不明になってしまいます。

「あいつおっさんの気合にビビって逃げたんじゃね?」みたいな噂も立つんですが、1ヶ月後に兄ちゃん帰ってきます。工事業者引き連れて。

 

「こんなもん人力で運んでくる意味ねーだろ。川から村まで水道管通したれ」ってことで、兄ちゃん水道管通しちゃうんですよ。

 

そうなったらおっさん困りますよね。もう負けたくないから遮二無二汲んじゃう。何なら寝る間も惜しんで汲み倒す。

でも兄ちゃんは寝てるだけ。寝てるだけでも水は自動で出てくる。蛇口ひねればバンバン出る。

 

もうこれ、勝負にならないじゃないですか。

供給する量もそうだし、おっさんの水は人件費かかってる分高いんですよ。

なので村人全員が兄ちゃんを選び、そのまま兄ちゃんの圧勝となった話です。

 

ちなみにこの兄ちゃん、このときのノウハウを元に、よその似たような村を回って水道管バンバン通すことになります。

当然大金持ち。ハッピーエンドです。

 

===

 

えー、まあこんな話なんですけど、ようはこれ「手動 vs 自動」じゃないですか。

んで、結果から言えば自動の圧勝。手動のいいとこは全然なかったんですよ。

コストは高いし、何ならたまに虫とか入ってるしで、おっさん泣くほどヒドイ結果になってしまいました。

 

反対に兄ちゃんは、イニシャルコストこそかかれど、あとは半永久的に水を供給出来ますからね。自分が寝てる間も、ずーっと供給できる。

確かこれ「金持ち父さん貧乏父さん」に載ってた話なんですけど、僕にとってはセンセーショナルでした。

 

 

自分の中でのポイントは、「自動化したら次に移れる」ってことなんですよ。

Aの村に水道管通したら、次はBの村、Cの村って行けるじゃないですか。

A→B→C→D→E→F→G。もう終わりのない自動化。オートメーションの連鎖です。

 

別に水道に限らず、今自分がやってる仕事もそうですよね。

誰かにマニュアル渡して任せれば、もうそれは立派な自動化。

ガンガン渡して、自分の時間を作っていくといいでしょう。

 

でも最初はこれ難しいんですよね。目先の利益が減っちゃうから。

例えば自分がAの仕事をしてたとして月に60万もらってたとします。

これを30万で人に任せたとしたら、自分の実入りが半分になっちゃうじゃないですか。

 

なので、目先の生活を考えると、なかなか踏み切れなかったりするんですが、同じことを繰り返せば、すぐに60万超えますからね。

自動化1回につき30万入ってくるようになるので、5回も繰り返せば150万ですよ。オートメーション150。

 

まあ現実問題、そんなトントン拍子に進むことは少ないんですが、自動化のスキルは持っておいた方がいいと思います。

水汲みが好きで続けるのも全然いいし、誰かに責められる筋合いは全くないんですが、水道管通せないと困るときもありますからね。